Vol.00

What's up BOSS

「基本ができてない組織は、伸びない」

組織が崩れる理由は、外からの攻撃もあれば、中からじわじわ壊れていくこともある。スキルでも、ビジョンでもない。基本的なことが、ちゃんとできているか。それだけで、組織の未来は大きく変わる

まず、お金。どこから入って、どこに出ていくのか。その流れが、ちゃんと“見える”ようになっているか。これは組織の血液みたいなもので、どこかに詰まりがあると、そこから腐っていく。やりたいこと、始めたいこと、全部にお金は関わる。「回ってる感じがする」ではダメで、口と出口が、オープンであること。それが“きれいな血液”を流す条件である。

次に、人。2人以上集まれば、マネジメントは必要になる。目的を共有するだけなく、どうやって動くかという“ルール”が必要になる。ここがあいまいな組織は、必ず崩れる。人によってルールが変わる。その日によって判断が変わる。一部の人しか情報を持っていない。問題が起きても、上には届かない。そんな組織は、外から見えなくても、内側から崩れていく。

「良いことだけを報告する」「悪いことは下で処理する」「忙しそうだから、今は言わない」

そういう“静かな判断”の積み重ねが、組織全体を濁らせていく。だからこそ必要なのは、情報とお金の透明性。人任せにしない倫理観。そして、明文化された、公平性のあるルール。

組織を維持するのは簡単ではないが、“発展させる”のは、別の次元の話だ。スピードが出てきたとき、メンバーが増えたとき、“基本ができてない組織”は、成長の途中で割れていく。華やかなビジョンより、静かな基礎の方が、組織を救うことがある。

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