Vol.00

What Will be, Will be

7月1日〜14日の 有明での2週間、多くの感動ドラマを見ることが出来ました。何より嬉しかったのは、ホスピタリティが良い大会だと、選手や会場の関係者、ファンの方々など本当に多くの方々から言ってもらえたことです。

運営チームやB6スタッフ、携わってくれた方々には感謝しかありません。

印象的だった試合の一つに、2週めの1stラウンド、伊藤竜馬選手と白石光選手の試合があります。2nd set、Final set共にタイブレークにもつれ込む大接戦でした。

勝ち負けだけではなく、1ポイントごとに見ている人々を魅了する、素晴らしい試合でした。プロは勝たなくてはいけない、と多くの人が言いますが、この試合を見ていた全ての人が、負けた伊藤竜馬選手テニスの面白さや、プロはたとえ負けていたとしても、良いプレーをすることでファンが喜ぶこと、負けたら終わりではなく、決して勝ち負けだけではない、スポーツの感動を教えてもらった試合でした。

両選手には、改めて拍手を送りたいです。

この期間を、多くのアスリートと過ごしていると、彼らの生活が見えてきます。テニスは個人競技なので、プロになってからはどんな練習をどのくらいするのかどんなトレーニングをするのか選手本人が考え、決めてかなくてはいけません。

世界のトップ選手になれば、自分専属のコーチやトレーナーが付き、体を作り、大会を周りながらトップを目指活動が出来ますが、それはトッププロの話であり、若手選手達にそんな余裕はありません。

高校や大学で大活躍した選手であっても、プロに入れば大勢の中の1人ジュニア時代にどれだけ活躍したのかは全く関係なく、プロの世界に入ってから上達し続けられるのか、それとも成長が止まるのかで、プロ生活が決まるのです。

アスリートの成長について、大きな影響を与える一つに、「プレッシャー」があります。

遠征などが続き極度の緊張状態の中にいると、胃腸がやられ食べられなくなったり、発熱や頭痛が続いたり、気分の上下も大きくなり体が様々な不調に襲われます。その上、勝敗が重くのしかかってくるのだから残酷な世界です。

BLUE SIX OPENの会場にはプレイヤーラウンジを作り、選手は試合前や試合後にコーヒーやプロテインドリンクを飲みながらくつろげるようにしました。通常、大会会場は緊張感が流れ、ピリピリとした雰囲気に覆われているのですが、会場を作る上で試合の緊張感とリラックス出来る空間を作り出すことを、一つのテーマにしたのです。

そこで大きな役割を果たしたのがコーヒーです。BLUE SIX COFFEEのキッチンカーを出し、選手にはコーヒーを無料提供しました。

すると、ラウンジかい雰囲気に包まれ、選手は少しの間だけ緊張感の中から解放されるのです。会話が増え、笑顔が見え、選手やコーチ同士もリラックスしているのを感じられました。

コーヒーは、飲み物とうだけでなく、人と人とを繋ぎ空間自体を和らげる効果もあるのだと、改めて感じました。極度の緊張状態から少しだけでも解放される空間を作ることが、選手にとって大切なのです。

さて、この厳しい競争をどうやって抜け出し、世界で活躍出来るようになるのか?

カギの一つは、プレッシャーとどう付き合うかでもあります。大会期間中、大勢の選手のプレーや生活を見ながら、どうやって成長し続けるのか、その方法を考えていました。

この大きなテーマ、結局は「良い努力を継続」し続けられるかにかかっているのですが、その邪魔をするのがプレッシャー。試合はもちろんのこと、コーチからも、親や周りの人、フィジカルや体調面、そして経済面からも、いくつもの種類のプレッシャーが選手にはかかるのです。

だからこそ、少しでも余計なプレッシャーがかからないようにしたい。それが、選手ラウンジとコーヒーを用意した意図でした。

プロが試合を楽しむのはとても難しいことですが、試合は練習してことを試す場だと捉えられれば、少しは楽に球を打つことが出来るかもしれません。うまくいかなかったら、また良い活動を続ければいのです。

私達はBLUE SIXうチームを作り、選手が成長し続けられる組織作りに取り組んでいます。自分にとって必要な今取り組むべき努力とは何か、その量はどれくらいかを理解し、継続させていくことが一つの答えだと思います。

1人でも多くの選手が、世界の舞台に羽ばたいていけるように、僕らは仕組みを作ってきます。

2週間、有明にたくさんの方々に来てもらえ、嬉しかったです。また会いましょう!

Other stories

News letter

毎週日曜日に配信する、ライフマガジン。
あなたの日常をアップデートしてくれる
刺激あるトピックスをお届けします。