Makers story〜新しい時代のモノ作り〜
「店舗のメディア化」という挑戦
スマホを開けば、ほとんどのモノは数クリックで家に届く、EC全盛時代。便利さは手に入ったけれど、その代わりに“わざわざ出かける理由”は、失われています。だからこそ僕たちは、カフェという場所を「消費する場」ではなく、「訪れたくなる体験の場」にしたいと考えました。そこで掲げた思想が「店舗のメディア化」です。
展示が変わるたび、世界が変わる
BLUE SIX COFFEEの2階は、小さな展示空間。ここでは、季節ごとにテーマを変えた展示を行っています。訪れるたびに新しい世界が広がるように。
これまでには、UNCOLORED MAGAZINEの展示を行い、世界8か国を取材した記事や写真を再構成しました。一冊の雑誌を読むように、空間そのものを「編集」しました。
現在の展示は「Into the deep forest 海の森、森の海へ。」サンゴ礁や熱帯の生命をテーマに、光と映像が織りなす、幻想的な空間が広がっています。展示が変わることで、コーヒーを飲みに訪れていたお客様が、思いがけず旅をするような体験をする。その驚きが、また次の来店への期待を生み出していくのです。
五感を編集するということ
展示はあくまで入り口。私達は、空間そのものを「体験のメディア」として設計することを意識しています。
・展示ごとに編集した映像を流し、お店全体が一つの物語を語り出す
・レコードから流れる音楽を時間帯で切り替え、朝、昼、夜でまったく違う気配を演出する
・音や映像を加減し、訪れる人の気分を揺らす
「美味しい」や「かわいい」だけでは終わらない。会話や空気感までも含めて、五感すべてを使って体験を編集するのが、僕たちの考える店舗の在り方です。
カフェから「語りかける存在」へ
お店は、美味しいコーヒーを飲む場所だけではなく、ブランドの思想を伝えるメディアでもある。そこにいるだけで、自然と世界観に触れ、もう一度来たくなる。BLUE SIX COFFEEは、そんな循環をつくるために、これからも挑戦を続けていきます。
