Vol.00

初めてのコラボレーション:green bean to bar CHOCOLATE

世界のチョコレートアワードで、6度の世界一に輝いたgreen bean to bar CHOCOLATEから、コーヒーについての相談がたのは3月。BLUE SIXのコーヒーを使ったチョコレートバーを作るのをきっかけに、お店で美味しいコーヒーを提供したい、とうものでした。

greenのスタッフがスペシャリティコーヒーに興味を持ってくれたのは、我々にとっては嬉しいことでが、短期間で技術を習得するのは簡単ではありません。

研修メニューを考え、チームに分かれてのレクチャーが始まりましたが、難しかったのはスタッフの意識を変えることでした。自分たちの当たり前がgreenスタッフには通じないので、淹れ方の前にコーヒー豆の基本からスタートしました。

例えば、コーヒー豆は生鮮食品と同じナマモノとして扱いますが、greenではそうう意識はありませんでした。

カカオ豆は、現地からの輸送やお店での保管まで温度調整をし、クオリティを徹底管理しているgreenですが、コーヒー豆は別物と思っていたのです。

美味しいコーヒーを淹れるには、テクニックだけでなく、コーヒー豆農園について、保管方法、そして扱い方を理解することが重要です。基本知識を得たら、実践練習です。

シンプルなプロセスであっても、greenスタッフが我々と同じ味を再現できるようになるのは簡単なことではありません。不安な気持ちで淹れれば、淹れ方や抽出時間にムラが出ます。なんとなく淹れれば、深みのない味わいになってしまいます。

シンプルなプロセスだからこそ、コーヒーとの向き合い方が重要になってくるのです。

少しずつ技術面が安定してくると、コーヒーの味わいの中に甘みや爽やかな酸味など、淹れた人の個性が出てきます。豆の特徴をうまく引き出す中で、淹れた人の個性が出てくるというハンドドリップの面白さが、greenのスタッフにも伝わったようです。

基本となるレシピを大事にしながらも、greenに来るお客様を想いながらコーヒーを淹れることで、greenでしか飲めない特別なコーヒーになるでしょう。

我々ロースターチームにとっても、改めてコーヒーの魅力を発信する楽しさを感じた日々になりました。

美味しいコーヒーを淹れるお店がもっと増えていくと嬉しいですね!

Specialty Coffee Bar  
Price: ¥2,052(tax in)

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