Makers story〜新しい時代のモノ作り〜
「Brown豊洲店、はじまりの日。」
東京・豊洲に、ワンコのようちえん「Brown」の2号店が誕生しました。中目黒で15年。たくさんのワンコや人々との出会いを重ねてきたBrownが、新しい土地で、新しい一歩を踏み出しました。
ワンコは、生後3カ月を過ぎた頃から、パピートレーニングが始まります。この時期に身につける社会性は、ワンコの一生にとって、とても大切なもの。幼少期を逃すと、大人になってから、吠えや飛びつき、噛みつきなど問題行動が多くなるケースがあるからです。
ようちえんでは、担当トレーナーが基本的な指示やトリックのトレーニングを行います。パピー犬は他のワンコたちと過ごす時間を通して、人やワンコとの関わり方を学んでいきます。ワンコだけでなく、飼い主も “犬という動物" について学んでいくことが、ワンコとの長い生活を楽しめる、唯一の方法だと考えています。
空間設計を手がけたのは、LINE-INC.代表の勝田隆夫さん。Brown豊洲店の空間づくりについて、お話しを伺いました。
「オーナーの安達さんからは、“作り込みすぎず、華美にせず、風が通るような開放的な空間に”というオーダーをいただきました。そこで、過ごしやすさと機能性のバランスを追求しました」ドッグラン、ペットサロン、ショップ、ホテル。4つの機能を1つの空間に収め、すべての動線がシンプルになるように設計されています。エントランスは一つに集約し、利用者もワンコたちも迷わない、心地よい回遊動線です。
また、空間構成の主役となるのは、天井高3.5mの広々としたドッグラン。大きなガラス窓からやわらかい自然光が差し込みます。
素材は、塗装壁、木目の床材、表情のあるレンガタイルなど、シンプルで手触り感のあるものが選ばれ、空間自体が静かな安心感を生み出しています。ドッグランには滑りにくく足腰にやさしいクッションフロアを使用。ホテルスペースは24時間換気と個別空調を完備しています。
「風が通り抜ける、やさしい複合空間。それが、Brown豊洲店のコンセプトです」そう語る勝田さんの声にも、やわらかな風が流れていました。空間に“やさしさ”を設計するということ。それは、過ごしやすさ、心地よさ、そして信頼できる場を作ること。広々としたドッグランでは、今日も、風が通り抜けています。
Brown 豊洲店
東京都江東区豊洲2-1-9豊洲セイルパーク B棟内
