Makers story〜新しい時代のモノ作り〜
3月からのMakersは、UNCOLOREDエンタメ部門(今、思いついた部門ですが)の制作裏側をお届けします。
私達は現在、映画制作、カンヌ映画祭への動画制作、ルーブル美術館での写真展や写真集の準備、大型イベントなど、様々な事を同時並行で進めています。その裏側を皆様とシェアしていきたいと思います。まずは映画 "The Taste of Nature" の続編。5月23〜25に、ようやく、やっと、なんとか、皆様と一緒に見られる機会を作りました。
場所は、東京・二子玉川ライズに特設シアターを作り、3日間の限定公開いたします!詳細と応募方法は、追って告知させていただきます。
"The Taste of Nature" (副題考案中)
1800年代後半〜1900年代のエクアドルは、最高級のカカオ“Nacional" の生産に力を入れていました。フローラルでフルーティーな独特のアロマを持ち、アリバという希少品種であったことから、ヨーロッパのチョコレートメーカーがこぞって使用。エクアドルは世界一のカカオ大国でした。しかし100年ほど前、エクアドルを襲った2つの風土病によって、そのカカオが絶滅してしまいます。
2007年、 Nacionalと全く同じDNAを持つカカオが、突然ペルーの山奥の小さな村で発見され、大事件となりました。Nationalを守りたい人、使いたい人、一儲けしたい人、もともとNacionalを作っていたエクアドルの人々など、幻のカカオと呼ばれる Nacionalの謎と、それにまつわる人々のストーリー。南米からアフリカまで足をのばし、制作に4年の歳月をかけた長編ドキュメンタリー、いよいよ近日公開です!
僕は、greenのパートナーであるクロエと、偶然にもNacionalを発見したアメリカ人のブライアと一緒に、Nacionalとは知らずにペルーでカカオ農家を営んでいた、Fortunatoさんの住む村を訪れます。80歳を超えるFortunatoさんは、長年最高級のカカオを生産していながらも、貧困から一向に抜けられず、その現状を家族の前で涙ながらに語ってくれました。
撮影の中で僕が一番印象深かった光景で、この体験から僕の好奇心と課題解決欲求が動き出し、解決策のヒントを探しに、世界各地で成功している農園モデルを見に行くのです。
さてここをどう描こうか?音楽はどうするか?まだ試行錯誤しています。その後、ペルー、ブラジル、エクアドルの農園を巡り、アフリカのタンザニアで大きなヒントを見つけます。
実はこの映画、2024年の2月に公開予定でした。編集も終わりワクワクしながら試写を観ると、それまで話していたことや、想像していたものとは違う映画に仕上がっていたのです。戸惑い、相当考えましたが、素材を全て引き上げ、チームを再編成し、一から作り直すことに。
制作側として映画を作るのは初めてのこと。新たなスタッフ探しから始まり、ストーリーの再構築、再撮影、編集と、たくさんの人の力を借りながら、遂にクライマックスまで漕ぎ着けました。
5月23、24、25 の3日間、二子玉川ライズの特設シアターで上映です!!!皆で一緒に観ましょう!詳細と応募方法は、追って告知させていただきます!
