Vol.03

Health Documentary:Vol.3 食物過敏症

「食物過敏症」
髙橋選手が、今回の検査で発覚した2つ目の問題です。

食物過敏症とは、体内に食べ物に対する抗体ができてしまっているため、該当の食べ物を摂取するたびに免疫反応を起こしてしまう病気です。

身体がアレルギー反応を起こしてしまうような状態で、人により頭痛、じんましん、胸焼けなどの症状を引き起こすことがあります。

しかも高橋選手の場合は、40品目以上の食材で過剰な抗体反応があると検出されたのです……。

主に卵や牛肉など、タンパク質等の栄養分を摂取するのに重要な多くの食材に対して過剰な反応が起こり、腸のバリアが破壊されている状態でした

ここまでひどい食べ物を食べる度に免疫反応が起こり、そこに対してエネルギーを使ってしまうため、試合中に戦うエネルギーが足りなくなってしまうのです。

改善するには、合わない食べ物を断つことが求められますが、反応する全ての食材をやめると、食べられるものがなくなってしまうほどでした。

そこでチームドクターからは、ローテーション法を提案されました。

同じ食べ物を摂り続けていると免疫反応は起こりやすくなるため、1つの食べ物を摂取したら続く2日間はその食べ物を摂取しない、という食事法です。

食事以外にも、これまで毎日同じプロテインを摂取していたので、異なる種類のプロテインを取ることにしました。

また、mdFOOD(腸のバリアを回復させる栄養機能食品)も取り入れ、食物過敏症の治療がスタートしました。

もともとしっかりと食事バランスを考えて摂取していた乳製品・卵・牛肉などの食材がまさか自分の体に負担をかけてしまっていたとは、思ってもいなかったのです。

「身体は食べた物でできている」

まさにこの言葉を痛感する結果に。

次は、オーストラリアへの遠征を控えている高橋選手遠征先でもローテーション法を取り入れ、経過を観察しながら、勝利を目指し大会へ臨みます!

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