Vol.00

Health Documentary

7月のテーマは「水分」。

約60%が水分でできている私たちの身体。体重のたった1%の水分が失われただけでも、運動能力や集中力の低下を引き起こすと言われています。実際に BLUE SIX OPEN でも、水分不足による脚のつりやめまいを訴える選手が、連日現れています。

連日30℃を超える炎天下。2〜3時間に及ぶラリーを戦う選手たちにとって、水分管理は命綱です。大会では、ITF(国際テニス連盟)のルールに基づき、湿度や温度を2時間ごとに計測し、規定を超えた場合にはブレイクタイムを延長する措置が取られています。

れでも、大会4日目を終えた時点で、メディカルスタッフがオンコートに呼ばれる「メディカルコール」はすでに12回。その半数は、体がつる、頭痛やめまいがするなど、脱水や熱中症に関連する症状です。

選手たちは、1試合あたり約2リットルの水分を摂取しています。しかし「飲みすぎると身体が重くなる」と、摂取量を控える選手も少なくありません。最適な補給量は個人差が大きく、“自分にとってちょうどいい量”を見つけるのは難しいのです。

また、試合中にトレーナーができる処置も限られています。身体を冷やす、マッサージをするといった対処が中心で、薬を使うことはできません。だからこそ、「準備は試合の前日から始まっている」。トレーナーたちはそう口を揃えます。

トレーナー曰く、試合前日から、OS-1やスポーツドリンクなどで必要な栄養素を身体に蓄えておくことが重要だと言います。さらに、水分とともに補給しておきたいのが、筋肉の動きや神経伝達を支える以下の栄養素です。

・ナトリウム(塩分)

・カリウム(例:バナナ)

・マグネシウム

・糖質

現場から見えてくるのは、水分補給とは「動くための準備」であるということです。私たちにとっても、日常生活のコンディションを左右する重要なテーマである水分。今月は、水と身体の戦略的なつながりを見直したいと思います。

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