Vol.48

2024全仏オープンに内山靖崇 選手とTOP100入り目前の本玉真唯 選手が出場

520日から全仏オープンが開幕します。B6TCの強化選手からは4月に釜山オープンで優勝を果たし出場権を獲得した内山靖崇 選手(積水化学)とTOP100入り目前の本玉真唯 選手(安藤証券)の2名が予選に出場します。

内山選手は去年のウィンブルドン以来のグランドスラム挑戦。全仏オープンは2021年以来3年ぶりに会場を訪れます。ここ数年は怪我の影響からフィジカル面に対して、不安を抱えていましたが、釜山オープンでの優勝をきっかけに「高いレベルで戦い切る自信を取り戻した」と話しています。

現在、31歳となり元78位の実力を持つ内山選手だからこそ、試合中の状況判断やリスクマネージメントは一級品です。彼の魅力であるビッグサーブを用いた配球センス、いかなる時もネットプレーへ繋げるための策が、最も過酷な「グランドスラム」と言われる赤土の舞台でどう活きるのか。

「グランドスラムだからと言って気負うことなく、その日のベストパフォーマンスを出すことに全力を尽くします」と冷静な眼差しで抱負を語ってくれました。

そしてTOP100入り目前の本玉真唯 選手は、この1か月を「すごくプレッシャーのかかった日々だった」と語ります。3月のインディアンウェルズで快進撃を見せ3回戦進出。その結果から106位へ上り詰めるものの、あと1歩が届きません。

もどかしさの中、自国であった日本代表戦BJKC(ビリー・ジーン・キング・カップ)のメンバーとして日本初のファイナル進出に貢献。その後、春から新たに所属契約を結んだ安藤証券が冠スポンサーを務める「安藤証券オープン」に所属選手として出場しました。

B6TCの原田夏希コーチは「本来、真唯のランキングであれば、この時期は全仏に向けてクレーコートの試合を選びます。ただ本人と話して100位をきるために、結果を出すことを目的とし安藤証券と岐阜のハード2大会を選びました。」

年中、世界ツアーに挑戦する選手たちにとって「結果を出す大会」「上のレベルに挑戦する大会」などツアーコーディネートはとても大切です。

本玉選手にとって4月は「優勝して100位入りを達成する」ことを目的とし、コートに立ち続けました。伸びのある球から、躍動感のある動きを活かし、コートにボールを突き刺していきます。「100位入りするだけじゃない。50位にも勝るテニスをする。定着できる実力をつけるんだ」

その気持ちで厳しい場面を潜り抜け、勝利を掴んでいきました。しかし2大会ともに準決勝で敗退。言葉に言い表せない悔しさが残ります。

この2大会を振り返り「全体的には良いプレーはできていたと思います。でもTOP100入りを達成することは叶いませんでした。私の課題である、相手を倒す為にもっと自分で考えること。試合の中で相手はどうしたいのか、自分のポイント取得パターンの明確化など、全仏では頭をフル回転させて本戦出場を目指します」と話しています。

原田コーチは「狙って勝つ大会は年に何回かしかありません。世界一になれば、常にプレッシャーがあるなかで勝たなければいけない。真唯にとっては、今が100位入りするためのプレッシャー。よく頑張ったと思います。でも優勝には足りなかった。この経験をできたことが、これからの彼女を支えると思います」とエールを送りました。 

まだまだ伸び代が大きくて楽しみですね。2人のTOP100入りの日をみんなで楽しみに待ちましょう!!!!

Project Top 100

 

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