Vol.00
What's up BOSS
右と左
数字の話をしている時、自分の頭の中が“左側”に寄っているのが分かる。売上、コスト、集客、仕入れ、利益。計算しながら考えて、どこを押せば課題が解決するか?いわゆる経営は、左脳を使って考える。
一方で、UNCOLORED MAGAZINEの構成や、商品のデザイン、ストーリーを考える時は、完全に右脳。写真の配置、キャッチコピー、誌面の“遊び”みたいなところは、感覚で決めている。多分、僕はこの2つを半々くらいで使っている。
マーケティングの会議などは特にそう。今の集客状況を数字で把握するのは左。でも、そこからどうやって人の心を動かすかを考えるのは右。分析と感性を何度も行ったり来たりしていると、打ち手が見えてくる。
たとえば、UNCOLORED MAGAZINEを作る時も——
・どんな雑誌にするか(右)
・全体の方向性を話すミーティング(両方)
・予算と進行管理(左)
・台割、デザイン、遊び心をどう入れるか(右)
・それで予算やスケジュールに無理がないか(左)
・読みものとして面白くなっているか(右)
・販売計画(左)
・イベントやキャンペーンの中身(右)
・数字管理(左)
……と、ひたすら“右と左”を行ったり来たりする。ミーティングをしていると、メンバーがどちら向きかはすぐ分かる。右側しか興味のない人、左側が好きな人。偏ると30代で伸び悩む。
左側は訓練で伸びる。しかし大抵の人は訓練をしていないのに、苦手意識を持つ。経営は、どちらかの脳で出来ることじゃない。僕は、計算するのも、アイデアを出すのもどちらも好きだ。そして、どちらも必要だと思っている。

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