Vol.00

Makers story〜新しい時代のモノ作り〜

「チョコレートってどうやって作るの?子どもたちの小さな冒険」

先日、green bean to bar CHOCOLATE 福岡店で開かれたキッズワークショップ、その名も「What is bean to bar?」。チョコレートを作るって、どういうこと?ラボのガラス越しに見えていたあの世界へ、子どもたちが足を踏み入れた日です。

参加する子どもたち。まるで研究者の眼差し。

green bean to bar CHOCOLATEの開放的なラボラトリーは、ガラス張りになっていて、店内からもチョコレート作りの様子がよく見えます。自然光が差し込む店内に広がるのは、カカオの香りとチョコレートを作る音。

「チャーリーとチョコレート工場みたい!」目を輝かせて、チョコレート作りを覗き込む子どもたちの光景は、greenではよくあることです。そんな子どもたちへ、“知ること”の面白さを、ちゃんと届けたいという思いから、green bean to bar CHOCOLATEでは、毎年キッズワークショップを開催しています。

福岡店の店長、福永さん

「ラボのガラス窓は開けられるようになっているので、ときどき出来立てを渡すこともあるんですよ」と笑うのは、福岡店の店長、福永さん。

「ここは、ただ食べるだけの場所じゃなくて、五感でチョコレートに触れる場所でもあるんです」例年、子どもが体験できるワークショップを開催していましたが、今年は「親子参加型」に変更しました。

「昨年のアンケートで、“親も一緒にやりたい”という声が多かったんです。今年はショコラティエと一緒に親御さんも参加できる内容にしました」ラボ見学、カカオの香りをかぐ、テンパリングの体験、絞って、包んで、そして食べる。親子揃って五感の冒険です。

「はじめて」のテンパリング体験

「テンパリングが楽しかった!」「デコレーションが可愛くできて嬉しい!」子どもたちの声には、発見の喜びと、参加したという誇りがにじんでいます。

「親御さんの方が前のめりになっているときもあるんですよ」と笑う福永さん。それもそのはず、普段なかなか入れない製造の現場、チョコレートがどう作られているかを間近で知る機会は、誰にとっても新鮮です。

greenの哲学は、bean to barにこそあります。カカオの産地から、自分たちの手で選び、作って、届ける。それはつまり、知って、感じて、深く味わうということ。

次回の開催は、8月9日(土)と8月22日(金)。このワークショップは、その哲学の入り口です。チョコレートができるまでの物語を、ラボのなかで一緒に紡いでいきましょう

【ワークショップの応募はこちらから】

福岡店のラボラトリーと、職人たち

厨房は見せないもの。それが、お菓子の世界の常識かもしれません。作り方は秘密。職人の技は奥に隠すもの。けれど、bean to barの世界は違います。私たちが大切にしているのは、透明性。どこで育ったカカオなのか、どんな風に作っているのかを隠さずに伝えること。そして「知りたい」と願う人がいれば、「一緒にやってみよう」と手を伸ばすあたたかさもあります。

bean to barの世界は、そういうあたたかいコミュニティです。だから私たちも、未来のMakers = 実行者たちに、その想いを手渡していきたいのです。知ることを大切にし、一緒にやってみることを惜しまない。これからも作ることの面白さ、楽しさを伝えていきます。

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