Vol.00

Health Documentary:本玉真唯のこれから

5月の終わり。ホームコートのジムには、パリから帰国した本玉真唯選手の姿がありました。

全仏では予選2回戦で無念のリタイア。初戦から左ふくらはぎにテーピングが巻かれていました。ほんわりとした笑顔から「もしかしたらウィンブルドンは、ぶっつけ本番かも」と、現状を受け入れている様子がみえました。

本玉選手はテニス界では164cmの小柄な体から、スピードを生かしたテニスで世界最高峰への道を切り開いてきました。何よりも伸びのあるボールは彼女の魅力のひとつ。跳ねるように動き回り、前後左右に振られてもコートカバーリングの強さを見せます。

そんな本玉選手のフィジカル面を支えている播磨哲トレーナー(安藤証券)にお話を伺いました。

播磨さんはアスレティックトレーナーとして、元世界ジュニアNO.1のツェン・チュンシン選手をサポート。「動きを改善」させるプロフェッショナルです。

本玉選手と本格的に取り組みだしたのは昨年の全豪オープンから。「チームに僕が関わるようになったとき、まず当時の彼女の姿勢や骨配列が気にかかりました。試合中にテーピングをしていることが多く、本来の体の力が発揮しきれていないかもしれないと、少しずつ改善に取り組みました。基礎の見直しを徹底し、足首の調整から、ひとつずつ骨の位置を正しい場所に戻すように、動きを変えていきました」

また体の改革と同じくプレースタイルをレベルアップするため、コーチとトレーナーが一緒になり取り組んできました。

「目指すべきプレースタイルから、その内容にあわせてトレーニングのメニューを作っていきます。主に前後の動きを向上させるための試行錯誤から、動きのスピードを上げるための筋力強化です。今まで左右、横に動きやすかった体を前後にも動きやすいように作り直す必要がありました」

マシンを使用してのトレーニングから、トラック、コア、目のトレーニングまで。

本玉選手は、「いま100以内の選手たちと対戦するなかで、よりフィジカルの強化が必要。このレベルで生き残るには、毎ポイント自分から取りにいかないと。それは日々の積み重ねからしか生まれないものだと思っています」と話しています。

B6TC選手の、TOP100入りを応援しましょう!!

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