Health Documentary:身体を変える、リアルストーリー
5月のテーマは「休息」。先週は、年間を通じて海外ロケに多数出かける安達建之にとっての休息法をお伝えしました。今週号は、そんな安達と一緒にパリ出張に出かけた編集部員のレポートをお届けします。
5月とはいえ、時間帯によっては10度以下になり肌寒さも感じるパリ。寒暖差に耐えられるように準備をしていく必要がありました。大きなキャリーケースを引きずりながら羽田へ着くと、小さなキャリーケースを持った安達がいました。
「えっ、荷物、それだけですか?」と驚く私。「中にはダウンも靴も入っているよ」と、安達は笑っています。5泊6日のパリ出張で、預け荷物はなしというのだから驚きです。会社に来る時となるべく同じ荷物、同じ服装で。海外ロケであっても、できる限りいつも通りに過ごすのが、安達流の休息方法なのでしょうか?
パリでは連日、現地のスタッフと、写真展に向けた打ち合わせを行いました。飛び交うフランス語と、英語と同時通訳の日本語。会議なので体力的には疲れませんが、脳に疲労が溜まっていくのを感じます。翌朝、安達から「今日は、ルーブルまで歩いてみようか?」と提案がありました。宿からルーブルまでは、歩いて20分ほど。朝から散歩をしようというのです。するとどうでしょう、5月のパリの陽気な天気の中を歩いていると、何だか元気が出てきました。
散歩をすると、脳内のセロトニンやエンドルフィンが分泌されます。実際にこの期間を振り返ると、毎朝の散歩の時間が、一番リラックスして過ごせていたように感じています。朝の散歩が、脳の休息に効果的だということを実感しました。
安達を見ていると、他にも様々なことに気を遣っていることに気づきます。例えば、1日に何度も上着を着たり脱いだりしています。聞いてみると、体温調整がかなり体調に関わるというのです。リュックには薄めの上着、雨用上着、ストール、電子カイロと寒さや暑さ対策のアイテムを備え、ポケットには時差ボケ対策のBLUE SIX水素サプリ「hydrogen」をしのばせていました。打ち合わせやリサーチの合間を縫って、上手く休憩を入れたり、食事の際はお酒を飲まずに炭酸水を飲んだり、サプリメントを飲んだり。
「たまには日本食も食べないとね!」と、地元のパリジェンヌも通う日本料理店にも行きました。パリでの外食が続いていたなか、食べ慣れた出汁の味にすごくほっとしました(心だけではなく、内臓も休まりました)。
この会社で働き始めてから、ずっと不思議でした。なぜ、安達はこんなにいつも元気なのだろう?「もとから体力がある人なのかな? 経営者ってこういうものかな?」と考えることも多かったのですが、サステナブルな働き方の裏には、そのための入念な準備や対策があるということがわかりました。
ルーブルの打ち合わせでは、怒涛の質問や確認にズバズバと答えていた安達。クリエイティブな仕事に集中するために、身体のコンディションを整えるというのもプロのあるべき姿ですね。羽田に着くやいなや、13時間のフライトでくたくたになった私をよそに、「娘のテニスの練習に行くから!」と足早に去っていく安達を見て、上手な休息の取り方の大切さを実感した編集部員でした。
