Health Documentary:身体を変える、リアルストーリー
先週に引き続き、「血糖値」特集です。20代女性の編集部員が、血糖値をリアルタイムで計測し、食事と血糖値の関係性を調査しました。「体は食べたもの出来ている」という言葉を実体験するレポートです。
2週間の計測を終えた、血糖値トレンドがこちらです。血糖値トレンドとは、1日のうちで血糖値がどのように変動しているかという傾向を示すグラフのこと。黒い線が2週間の中央値を示し、水色は最大値・最小値を示しています。
グラフを見てみると、この編集部員の中央値は75mg/dL~100mg/dLの範囲内に収まっているので、正常の範囲内であることがわかります(血糖値は、食前で約70〜100mg/dL、食後で140mg/dL未満が正常値とされています)。
特徴的なのは、20:00〜22:00の夜の時間帯。水色の幅が上下に広がっているので、この夜の時間帯は、日によって血糖値のばらつきが大きかったということを示しています。また、この時間帯の最大値は約150mg/dLまで上がっており、血糖値が正常値を超えた日があったということがわかります。
そこで、日別の動きを見てみると、夕食に小麦を摂取した際に血糖値が上がりやすいということがわかりました。例えば次のグラフでは、夕食にパスタやグラタンを食べた後に、基準値の140mg/dLを超えて、血糖値が高く跳ね上がっています。
また、別の日の夕食にフォカッチャを食べた後も、血糖値が高くなっていました。
次のグラフのように小麦を摂取していない日は、血糖値が正常値を超えることはなく、1日を通じて血糖値が安定していることがわかります。
2週間の計測の結果、この編集部員の体は、パスタやパンなどの食事を摂ると血糖値が基準値を超えて上がりやすくなることがわかりました。一方で、パンケーキ・生クリーム・アイスといった甘いものを食べても基準値を超えることはありませんでした。
血糖値が基準値を超えると血管に負担をかけてしまいますが、血糖値が上下しやすい食事は人それぞれ異なります。まずは、血糖値が安定した生活を送ることを目指し、「FIND YOUR OWN STANDARDS. 」自分にとって良いもの悪いものを知ることがスタート地点なのです。
次号では、自分にとっての基準・my standardsを知るため、専門家のもとで血液検査を受けます!
