世界マスターズ陸上 メダリスト、起業家アスリート 成瀬拓也さんへのインタビュー
スポーツを楽しむのも、仕事や子育てに励むのも、健康で元気な体があってこそ。ですが、体と本当の意味で向き合うのは、高熱でベッドに寝ている時や、大病と診断された時ですよね。
起業家でありながら、世界マスターズ陸上に挑戦し続ける成瀬拓也さん(44歳)にパフォーマンスを発揮するための方法についてお聞きしました。
成瀬さんには、波瀾万丈の過去がありました。
学生時代から陸上を始め、大学生で箱根駅伝を目指すも挫折。一時は鬱状態になり、ランニングやスポーツから離れることに。その後、寝ずに仕事に没頭する日々を過ごし、7年以上のハードワークで体が悲鳴を上げ、今度は狭心症と診断されてしまいます。
体力と気力だけで駆け抜けてきた20代。仕事が大好きだった成瀬さんは、働き続けるには健康と体力が必要だという原点に気付きます。
30代で起業したのをきっかけに、二度と走るか!と思っていたランニングを、健康のために再び始めました。
軽い気持ちで再開したランニングでしたが、仲間とマラソンや駅伝を目指し連取を始めると、だんだん楽しくなっていきます。
市民ランナー歴1年で参加した東京マラソンでは、2時間43分で走るも、記録そのものより、全てを出し尽くしてやり切ったことに感動し、泣けてきたそうです。
この時の経験から、「何かに本気で挑戦するのって、いい!」と思い、練習を続けて世界大会でメダルを取るまでに。
しかし、成瀬さんにとってメダルを取ることは、あくまでも人生の中に時々あるご褒美のようなものだと言います。ランニングを通じて健康を保ち、挑戦する選択肢を持てる自分であることがゴールなのです。
そのための体は、睡眠や栄養などバランスをとることで作られると言います。
学生時代に貧血に悩まされた成瀬さんは、とにかく鉄と名のつくあらゆるサプリを摂取するも改善されず、鉄剤を直接注入する静脈注射フェジンを勧められ、受けてみるも全く改善の兆しがありません。逆に、見たこともない黒い便が出てくるようになり、肝臓への負担も増え、疲労感が抜けないという悪循環に。
当時は気づかなかったとのことですが、今思えば周りが良いというものでも、自分に合うものを取り入れなければ体に吸収されていかない、という当たり前のことがわからず苦労したそう。成瀬さんには鉄ではなく亜鉛が合っていたそうです。
そこから、自分のライフスタイルと体に合うものを取り入れることに。食生活も超ストイックではなく、大好きなラーメンをお昼に食べれば、夜はプロテインでタンパク質をプラスした食事にするなど、体がどう感じるかを大事にしているそうです。
(体の酸化防止としてBLUE SIXの水素サプリメントを摂り、プロテインを飲んでいる成瀬さん。飲み始めたら調子が良くなり、世界マスターズで銀メダルが取れたこともあり、体に合うと続けてくれています。)
マラソンも怪我するほど練習するのではなく、次の電車が10分後なら次の駅まで走ってみよう、軽い打ち合わせなら走りながら、など、隙間時間を活用。体のベース作りを無理のない範囲で続け、プロのアスリートじゃないからこそバランスよく付き合っていくことを意識しているそうです。
栄養価の高い食事を摂らないといけない、寝なきゃいけない、練習しなきゃいけない。
そういった強迫観念がある中で生活をすると、ダメだった時にしんどさだけがすごく残って、やる気が全部飛んでいってしまう経験をした成瀬さん。
しかし、その時の経験があったからこそ今のライフスタイルに辿り着きました。「永遠の挑戦者:チャレンジャーフォーエバー」を掲げ、周りの人も巻き込んで、何歳になっても挑戦の楽しさがあることを広めたい、と活動を続ける次なる成瀬さんの挑戦が楽しみです。
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