Vol.00

Makers story〜新しい時代のモノ作り〜

green bean to bar CHOCOLATE 中目黒本店がリニューアルオープン

いよいよ明日、830日(土)から、green bean to bar CHOCOLATE 中目黒本店がリニューアルオープンします!

オープンに向けて、スタッフは系列店でコーヒーの修行を重ね、製造チームは新しいレシピの開発に挑戦してきました。

次々と生まれる新作が、皆様をお迎えします。

そしてもうひとつ、裏側で進めていた大切な準備があります。それが、より良いチョコレートをつくるための研修です。クロエ・ドゥートル=ルーセルさんは、green bean to bar CHOCOLATEのアドバイザーを務める、世界的に知られるカカオとチョコレートの専門家です。

2002年から先駆者たちとともに、Bean to barの哲学と技術を広めてきました。そんなクロエさんが講師を務めるプロ向けのセミナーを開講しました。

セミナーには、日本でチョコレートブランドを立ち上げた女性、中国のロースタリーで働く女性、エクアドル産のカカオ豆を扱う男性など、チョコレートを極めたい人々が参加。中には「4月に初めてBean to Barを食べ、その美味しさに驚いて自宅で試作を始めた」というフレッシュな参加者もいます。もちろん、greenのスタッフも受講。さらなるスキルアップを目指し、共に学び合います。

講義は、歴史や発酵・乾燥の知識だけではなく、実践的な評価方法も取り入れています。この日行ったのは「ポップコーンテスト」。カカオ豆を短時間で加熱し、ポップコーンのように弾けさせることで断面や香りを確認します。今回は、27種類のカカオをテイスティングし、そのままの味と砂糖を加えたときの印象の違いを議論しました。

「味の違いは感じても、それをどう表現すればいいのか難しい」多くの参加者がそう口にするなか、クロエさんはこう語ります。

「同じチョコレートにも、いくつもの表情がある。ある人には土のような重みとして、別の人には果実のような香りとして届く。」

味わいに正解や不正解はありません。大切なのは、自分が感じた風味を、自分の言葉で伝えること。greenが向き合っているのは、ただチョコレートを作ることではありません。素材への敬意とともに、その背景を味を通じて「伝える」こと。

クロエさんと共に学ぶ時間は、クラフトチョコレートを通じて、「知ること」「伝えること」の大切さを改めて実感させてくれます。来週は、中目黒本店のリニューアルの全貌をお伝えします!

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